ふいちゃんの中国日記

つれづれ編

食べるときのコツッコツッ

2014年10月25日


もの心ついたころ、夕食は家族全員で食卓を囲んでいた。当時、上の三人はすでに独立して家庭をもち、姉一人は仕事の関係で、別の地域に住んでいたので六人の団らんであった。

そのとき、父親が食べているといつも「コツッコツッ」と音が聞こえるので、なぜ音がするのだろうと不思議に思っていた。わたしが虫歯の治療で初めて金属をかぶせたのは三十年以上前だったように思う。そして今、虫歯治療で金属をかぶせたり、入歯になったりの数は歳と共に増えていくつあるか数えたこともない。

成都でウサギの肉を食べていて、まさか骨がそのまま付いているとは思いもせず、日本と同じように噛んだらこちらの歯が割れて入歯になったり、セブンイレブンのおにぎりを一口噛んだら梅干しの種が入っていて歯が割れて入歯になったりといろいろな失敗談があるのだ。

しかし、最近までまったく意識したことはなかったが、この頃、口の中で物を噛むとその都度「コツッコツッ」と音がするのだった。そうか親父のあの「コツッコツッ」はかぶせた金属や入歯が上下噛み合うときの音だったのだ、とようやく合点がいったのだった。

ときおり孫達と一緒に食事をするが、「どうしておじいちゃんはものを食べるときコツッコツッと音がするのだろう」と不思議に思っているかも知れない。