ふいちゃんの中国日記

ふいの中国語講座/成語

天網恢恢、疎而不漏

2014年8月28日


若い人は詳しくわからないが、年配の日本人はほとんどの人が知っているのではないかと思う。「天網恢恢、疎にして漏らさず」。釈迦に説法で恐縮だが、念のため引用しておく。「天の定めた法は厳密でなく、ともすれば悪事をはたらいた者など見逃しそうだが、実際は、どんなささいな罪を犯した者でもしっかりとみており、罪をくだすこと。」(ことわざ小辞典:永岡書店)

中国人は日本人以上にこの成語を知っていると思うのだが、悪事をはたらく人が多いのはどういうことなのだろう。網の目が粗いので小悪事は見つからないと思っているのであろうか。ちょうど魚を捕る網の目より小さな魚は目かららこぼれて逃げてしまうかのようにである。

最近の新聞をにぎわす某国幹部の汚職事件などはどうもがいても網の目を潜り抜けることはできないような桁違いの規模だが、庶民のちっぽけな賄賂要求などは小魚と同じで、網の目をすり抜けて引っ掛かることはないのだと自信をもっているかのようである。あるいは汚職は正当な商習慣であると考えているのであろうか。

<註>(小学館:中日辞典)
天網恢恢、疎而不漏 tian1 wang3 hui1hui1,shu1 er2 bu4 lou4
ティエン ワーン フイ フイ、シュー アル ブウ ロウ
(成)天が張りめぐらした法網は広大で目は粗くても悪人や悪事を逃すことはない。「天網恢恢」とも。
恢 hui1 フイ 大きい;広い
疎 shu1 シュー まばらである。間隔があいている。
而 er2 アル 逆説を表す(接続詞)