ふいちゃんの中国日記

ふいの中国語講座/成語

一絲不苟

2012年7月4日


一絲不苟(yi1 si1 bu4 gou3 イー スー ブー ゴーウ)は成語で、(仕事を念入りにやって)少しもいい加減なところがない。

「絲」はもともと「きわめて少ない量」という意味で、「一絲」でさらに強調している。「苟」の意味は「かりそめにする。おろそかにする。」で、「不苟」でその否定形になっている。

だから、「一絲不苟」の由来を知らなくても「少しもいい加減なところがない」という意味は見て取れるが、(仕事を念入りにやって)という前置きは由来を知らないと思いつくのは容易ではない。

それにしても、「この仕事は適当に手を抜いてやっておく」とか、「この仕事は少しもいい加減なところがなく」やっておくなどと器用に使い分けするのは簡単ではない。一つは性格の問題であるだろうし、さらに生まれ育って身につけた文化の問題でもあろう。

たとえば、中国製のシャツのボタンで、一度使ったらボタンがすべて落ちてしまった経験がある。いわゆる「一次性 yi1 ci4 xing4 イー ツー シン」の「使い捨て、一回限り」の割り箸と同じ感覚である。しかし、日本人にはそういうボタンのつけ方はできないのである。これは文化の違いによるのであろう。しかし、一回使用でボタンが落ちてしまうつけ方というのはそれはそれですごい技術とも言えよう。

電気製品でもそうで、日本人が、あるいは日本の技術で作った電気製品は簡単に故障しないのと似ている。中国はいまでもやたらと修理屋が多く、かつ修理費も安いが、電気製品などはすぐに故障するものだと考えているかのようであるし、実際すぐに故障する。

だから、「一絲不苟」な人というのはいまの中国では比率としてそう多くないのかも知れない。