ふいちゃんの中国日記

つれづれ編

塩の山

2016年6月26日


 “しおの山 さしでの磯に すむ千鳥 君が御代をば 八千代とぞ鳴く” (古今和歌集 巻第七 賀歌より)

 古今和歌集に詠まれた“しおの山”はJR中央線塩山駅から北西の方向にあり、歩いても十分かからないほどの所にある。標高約554mであるが塩山駅が標高約410mなので相対的には144mの低い小山である。

 独立しており周囲には連なった山はない。しおの山からは塩山市街地四方が見渡せるのだが、実際には木々が大きく育っていて四方全部が見えると言うことにはならない。もともと“四方の山”だったのが“しおの山”になり現在の“塩の山”になったという。塩がとれたのではという説は科学的に否定されているとのこと。

 この塩の山を上り、山頂で古今和歌集(しおの山----)の“千鳥の曲”を琴で聴き、そしてみんなで歌ってから下山して、麓でジャガイモ掘り後、昼食会を催すという約5kmのフットパスである。山頂では“武田節”や“花かげ”もみんなで歌った。

 “花かげ”の作詞者大村主計(かずえ)は牧丘出身の人で、塩の山の麓にある大村主計の菩提寺向嶽寺で嫁入りする姉を桜吹雪の下で見送ったときのことを詠ったものだという。その歌碑が向嶽寺にある。

 塩山は果樹栽培が盛んで、“桃”はすでに終わり今は“すもも”の時期になっている。ジャガイモ畑は手で容易に掘れるほど柔らかかった。