ふいちゃんの中国日記

つれづれ編

山脈、山岳、山、山地、山塊

2015年6月20日


 某日、バスウォークに参加した。運転手さんが大変面白い人で、突然社内にマイクの声が流れてきた。とりとめもない内容で誰が話しているのだろうと思っていたら、じつは運転手だと自己紹介が始まった。

 18年ほど前に中国から日本に来て、苗字の由来などを話し終わると、みなさん「山脈、山岳、山、山地、山塊」の違いがわかりますか。それぞれ意味があるのですよ。」と高速道路を運転しながら話を続ける。話は構わないけど運転は大丈夫かなどと思いながらつい話に耳を傾ける。

  かいつまんで受け売りすると、脈は人間の脈と同じで血管が長く連なっていますね。つまり、山が長く血管のように連なっているのが山脈なんですよ。岳という字は“丘”と“山”から成り立っていますね。丘から山が盛り上がっているのが山岳。山は平なところからニョキニョキと三本立ち上がっている土地です。下辺の横棒には深い意味がありますよ。

 山地はうまく聞き取れず記憶が曖昧なので“ブリタニカ国際大百科事典”から引用すると、“比較的起伏に富んだ地域”。山塊は具体的に奥秩父山塊とかの名前があるという例以降はうまく聞きとれなかったので、こちらはWikipediaから引用。“山塊は山稜が脈状や線上の配列にならず、ひとまとまりの集まりとして把握される一群の山岳のこと”。

  うーむ、なるほどなあ。こういう区別を考えたこともなかったけれど、それぞれ深い意味があるのだ。それにしてもあの運転手さん博学だなあ。中国では親が小さいときからこういう教育をしているのだろうか。

  中国人は昔から命名するときこういう分析をして命名し、字を見ただけでどういう状態かがパッとわかるようにしてきたのだなあ。そして漢字を受け入れてそれを具体的に運用した我々の先祖も大したものだ。と深く感じ入ったのだった。