ふいちゃんの中国日記

ふいの中国語講座

拉鋸戦

2012年7月1日


拉鋸(la1 ju4 ラー ジュー)の「こぎりを引く」である。「のこぎりを引く戦い」という表現が面白い。小学館中日辞典によると「拉鋸戦」は「一進一退の戦い」である。中国には二人がそれぞれ片側を持ってひくのこぎりがあって、第三者的に見ると片側が引いているとき反対側は押しているように見えるということなのであろう。

ギリシアに端を発する経済危機がユーロ全体の問題になり、中国の輸出量もずいぶん減少しているという。結果的に、今年の中国の経済成長率はついに10%を切るのは確実な予想らしい。

中国の房价(住宅の価格)の暴騰が始まって6~7年になる。昨年の上海万博が終わったらバブルがはじけるのではないかという日本のマスコミ記事は多かったが、かつての日本のバブル崩壊のような現象は起きなかった。

中国人の友人によると、最近になって様子が少し以前とは変わってきたようだ。房价はまだ値下がりはしていないが一進一退の動きになっているという。買い手は下がるのではないかと成り行きをみているが、供給側は強気だという。

中国のインフレはまだ始まったばかりである。労働者の賃金はまだ向こう三年間は毎年、高率で上げることが決まっている。日本と中国の物価水準は現在でも5倍ほどの差があることを考えても長期的に中国のインフレはまだしばらくは続くのではないだろうか。

だとすれば、換物運動としての結果の房价上昇の動きはまだ続く可能性が高いのではないか。

【註】
拉 la1 ラー 引く、引っ張る
鋸 ju4 ジュー のこぎり
拉鋸戦 la1 ju4 zhan4ラー ジュー ジャン 一進一退の戦い
房价 fang2 jia4 ファン ジア 住宅の価格
降价 jiang4 jia4 ジアン ジア 低下を下げる、値引きする